でも私にはそんな甘ったるい声は通用しない。


「離れてくれたら名前で呼びます」


「今呼んで欲しい」


私に抱きついたまま、また私の耳元で甘ったるい声をだす。



「ここを何処だと思ってるんですか」



そう。
今私は授業中なのに埼波くんに抱きつかれて甘ったるい声を出されている。