濡れた髪を拭きながら、
ベッドに腰掛けた


なんか変な夢見たなぁ。

スッゴい綺麗な男の子があたしの家の玄関に座ってた

あんな綺麗な子、実際いるわけない


大きなため息を尽きながら
バサッと横になった


「いてっ……」


「えっ?!誰ってか何?!」


もぞもぞと動き出した布団の山
お化け?

む、無理無理無理無理無理!!!
それだけは無理です!!


現れたものは……

「……人間?」


「俺、人間に見えない??」


恐ろしく整った顔を少し歪ませた