「すみれちゃんらしいわね。
私はそういうすみれちゃんが好きよ」


そういうあたしが好き…?


なんて優しい言葉なんだろう


「うぅ……あた…ちゃんと好きだったのに……」


次から次へと涙が溢れた
こんなに泣いたのはいつぶり?


「大丈夫。ピアノを好きなすみれちゃんを、好きになってくれる人に出会えるわ」


ふわっと抱き締められた
優しくて、あったかくて
お母さんに抱き締められてるみたいだった




「今日は、家でゆっくりするといいわ」