「ごめん、そうだね。」

日花梨先輩があたしの手を握った。

あたしも日花梨先輩の手を握り返す。


あたしは…都でベスト8には入れるんだろうか?

大好きな日花梨先輩と全国までいけるんだろうか?

…そんな思いが芽生え始めていた。

日花梨先輩は最後に笑ってくれるの?

…わからない。


でも…あたしには目の前のことをやる。

もう迷いはない。

あたしなら…あたし達なら大丈夫だよ。

楽しまなきゃ損。

楽しむことが1番。

テニスも何でも…楽しまなきゃ。



…enjoy。

あたしのモットーなのかもしれない。