「…なんですか、この異様な色したの…。
  」

テーブルの上には緑色の丸い物体が置か
れている。
緑色のほかにも、黄色やオレンジ…などと
いったものもあった。
 
「ああ、これ?
  ベジタブルおやきってやつ。」

中島さんがそれを手に取った。
…これが食べ物…なの!?

 「へぇ…。
  なんか見た目はアレだけど…。」

さすがの日花梨先輩もひいてる。

 「まぁ、ウチラのカロリーメイトってやつ
  ?
  結構美味しいよ?」

オレンジ色のその物体を手のひらに置かれ
て、あたしは息をごくりと飲んだ。

 「い、いただきます…。」

かなり勇気がいった。
オレンジ色の物体をちぎって、口の中に入れ
る。

 「あ…美味しいかも。」

 「でしょ?
  栄養バランスもいいし、購買でも売って
  るんだ。」

…購買でこれが売られているところを想像し
てみたけどイマイチ絵にならなかった。

 「他にもなんかこーゆーのあるの?」

 「ああ~…。
  スペシャルドリンクとか。」