シニユカバ・スーパーソニック

「私が木斑屋にいつものように行ったらさ。あんパンが一個だけあったんだけど、変な女の人が私の取ったあんパンを恨めしそうに見てるわけ。怖くなっちゃって元に戻したらあの女――すかさずあんパン取っていったの」
「なにぃ!」
「あ~ん、午前中限定の焼きたてあんパンなのにぃ」
そう言いながら塔子は自分の袋からあんパンを取りだした。

自分の分だけはしっかりと確保した上での、事件だったのだ。