「実は……あんたのあんパンは……悪の女王に奪われたの……」 「は? なんだそりゃ? どゆ事?」 まったく話が掴めないピカイチは脅迫ぎみに塔子に詰め寄った。大人げない行動だが、木斑屋のあんパンを何よりも愛する彼にとって、これは重大な事件だった。