世界で一番愛してる【完】





―――(なぁ、好きだよ。)


暗闇の中、
聞こえる声は

哀しく
切ない。




「あたしだって……あなたが世界で一番好きだよ。」



―――(だけど俺は、もう世界にいないんだ……。)




分かってる
分かってるよ


一年間
あなたに似た横顔を見つけては
絶望した。



もうアナタはいないんだと
思い知らされた。