「はい、お弁当」

「ありがとう」

「サクちゃん、忘れ物はない?」

「ネクタイしめれてないのと、ルカのキスだけ」

「かして、やるよ」

彼女は上手にネクタイをしめた

「できた」

彼女はネクタイを強めに引くと、よろめいた彼にキスをした

「サクちゃんが気を使ってくれないと届かないからね?」

「あは。ごめん」

彼はとても背が高かった


「ルカ」

「ん?」

彼は腰を曲げると、彼女に甘いキスをした

「行こっか」

「…うん」


玄関に置いてあった2つのメガネを一つずつ手に取り、

かけた。