plllll―――― 「?…誰からだろ」 電話の音がリビングに響いた。 春人の肩に乗せていた緋夜梨の頭は持ち上げられ電話の方に向いた。 春人も同様に緋夜梨の髪をいじっていた手を止めた。 「私出るね」 そう言ってソファーから立ち上がり電話の鳴る方へ歩いていった。 ガチャと音がして「はい、雨宮です」と言う緋夜梨。