どさっとソファに押し倒されて、龍介の綺麗な顔が近づいてくる。 「……りゅっ!!」 心臓が痛いくらいに、 五月蝿いくらいにバクバクなる。 いざとなると…… やっぱり無理だぁああっ!!! 緊張するわ。 「お嬢様が言ったんですからね?」 「わ、分かってるわ」 静かに目を閉じて、龍介の温もりを待つ。 初めての、未知の感覚に…… 少しだけ心が躍る。