パチンコ屋に行くといつものように先客がいる。
年金を使ってパチンコする老人達や二十歳ぐらいでグループで活動する茶髪の若者武史ほか数人。朝一の高設定狙いだろう。長年パチンコで生活している清志さん。だいたいいつもと代わらないメンツだ。

「うぃっす!」
清志さんに挨拶する。

清志さんが軽く手を挙げて答える。

「昨日のカド台狙いですか?それともジャクラーの据え置きですか?」

「教えないよ、馬鹿。お前もいい加減遊んでいないで働きなさいよ」

開店の時間になり店内に入る。

今日は勝てるだろうか?。