辻斬り

赤田は後生大事に拳銃を抱えていた。
力にすがるばかりのこの男は、何か間違った力を得たために苦しんでいるのかとも伺えた。

「この拳銃は今日から俺のお守りだ。肌身離さずもっていくさ」
拳銃を手のひらでくるくると回しながら遊ぶ赤田を戎徒は疑いの目で見つめる。
「そんな疑うなよ。ほとんど年も近い感じで、親近感を覚えてるんだよ、お前には」

戎徒はそう言われ無言のまま立っていた。

「須貝。俺もお前と同じ、過失を犯しただけだ。俺は殺人犯じゃない。連中はみんな、呪い殺されたんだよ」
「……」