辻斬り

「おい…おい! 落ち着け。この女が誰なのか、知っているのか?」

あゆみは落ち着きのない声で「なんで、なんで……」と繰り返しながら、目の前の女性の名を告げた。

「どうしてここに美保がいるの……どうして……ねえ、どうして……」

鴻上は困惑した。
この村には、自分たち以外誰もいるわけがないのに、誰が彼女をここに連れてきたのか、それとも彼女がここに来て自分でしたというのか、この村にはどうやってきたというのか、どうやって――