辻斬り

――8月3日。
2週間後に村内で盆踊りが催される。
村人はお囃子の練習に余念がない。
不肖この鈴木もお囃子に参加するよう村長に促される。
それにしても扇風機もない中で過ごすのはやっぱり地獄だ。
自家発設備が出来たご祝儀に県警から扇風機の支給がされるよう強く望む。

――9月6日。
盆地のここは無駄に暑いおかげで、葬儀の最中に人が臭くなってしまう。
村に染み付いたあのいやな臭いは、火葬場から染み付いたものだろう。
この村には医者がいないが、もしも自分が病気になったときはどうしたらいいのだろう?

こんな村で死ぬのだけはごめんだ。