「もう危険だ。今は自分が生き延びることだけ考えとにかく山を降りろ。この小道を下れば町に出る。霧にひるまず、諦めずにひたすら、歩くんだ」 大熊に対しすぐにここを離れるよう促す。 「お巡りさんは?」 戎徒は笑った。