「仮に殺人犯が紛れ込んでいるとして、ここにいる全員が手を組もうなんて理由がどこにある? 俺はこの中の誰一人とて信用してない」
「信用してないからここから動くなっつってんだ。妙な事されたら、たまったもんじゃないからな」
「悪いけどそれはお断りだ。俺はここに仕事をしに来た。赤田の件もそうだが、この廃村がかつて石綿の採掘を非合法でやっていた事実を掴むために。誰がこの損害を補填してくれる? あんたか? あんた退職したばかりで懐にゆとりがあるかもしれないがこっちは今回の取材だってカツカツの状態で来ているんだ。これだけのことが起きているんだ。TV局に企画として立ち上げたらいかほどになるか――とにかくあんた、余計な邪魔はするな」
「信用してないからここから動くなっつってんだ。妙な事されたら、たまったもんじゃないからな」
「悪いけどそれはお断りだ。俺はここに仕事をしに来た。赤田の件もそうだが、この廃村がかつて石綿の採掘を非合法でやっていた事実を掴むために。誰がこの損害を補填してくれる? あんたか? あんた退職したばかりで懐にゆとりがあるかもしれないがこっちは今回の取材だってカツカツの状態で来ているんだ。これだけのことが起きているんだ。TV局に企画として立ち上げたらいかほどになるか――とにかくあんた、余計な邪魔はするな」


