そう思い、乗り込もうとしたときだった。 「――誰だ?」 思わず叫んだ。何かがいる。気配がした。 霧が、そう感じさせるのだろうか? 深まって行くそれに身を埋めてしまいたい。 理人は肌を押さえながら霧に消えていく森の奥を見つめた。