そこには 澪が誰かと 楽しげに話している。 「あれ、陰村数志じゃね?」 優がそう言った瞬間 晴の表情が曇る。 「ほ、本当だね。な、何話してんだろうね」 晴は今にも 泣きそうな顔をして 早口で喋る。 それに気づいた優は 「あぁ、ごめん……」 少し慌てて言って 床に視線を向ると 黙り込んだ。