目を覚ますと 枕が濡れていた。 あれから先生は 県外の地元の高校へ 転任した。 さようならもばいばいも 言えなかったまま。 もちろん"好き"とも 言えないまま。 先生がいない学校は 景色の色も物音や話し声も 全てが遠く感じた。 毎日、夢を見るんだ。 先生が戻ってくる夢。