屯所に着くと雪を抱いたまま土方の部屋に沖田は向かった
沖「土方さん入りますよ」
土「だから返事してから入室しろって何回も言って…………」
土方が襖の方に振り返ると目を見開き吃驚した
もちろん沖田の腕の中で意識を失っている雪を見たからだ
土「総司!何があったんだ!?」
沖「土方さんが慌てるなんて珍しいですね」
土「んな事ぁどうでもいい!説明しろ!」
沖田を睨む土方。沖田は内心驚いていた
鬼の副長あろう者が一人の女が意識を失っているだけで吃驚し焦って己を取り乱しているからだ…………
(そんなに雪が気に入ってるんですね……)
沖田はこんな状況に関わらず微笑ましく思った
沖「巡察で多い人数の浪士と斬り合ったんです」
土「そう言う事か……。」
心なしか心配そうに雪を見る土方
これにも沖田は驚いた
珍しっ!こんな顔久しぶりに見た!もしかして初めて見た!
と思っていた……
土「……で雪は浪士を……斬ったのか?」
沖「ええ、数人斬りまし。気配にも敏感でいち早く浪士に気づいたみたいです」


