そして浪士は斬り込んで来る
斬り掛かる浪士を何の戸惑いもなく斬っていく
――その姿正に“修羅”
暫くして斬り合いが終わった
後始末の指示を隊員にして一段落した
今日は浪士の人数が多かったな~
久しぶりに殺ったから少し疲れたな~
あっ。そう言えば、雪大丈夫だったかな?
初めて人を斬る時は異様な感覚に襲われる
男でも震え上がって平常心を失い、乱心する者も珍しくない
女に……しかもまだ若い雪に耐えられるか?
…………耐えられる訳がない
それに未来から来たと言う。一見信じ難いが、彼女の目は嘘を言っている目では、なかった…………それはきっと幹部の皆も思った事だろう……
未来は今よりはずっと平和だと前に雪から聞いた
刀も持たない時代だと―――


