一方、謎の蝶によって消えた雪はと言うと












………とてつもない浮游感に襲われていた。





雪「気持ち悪っ………」





ジェットコースターやバイキングで味わう様な、ふわっとした肝が冷める感覚が、かれこれ十分位続いていた




雪「…長くね?…(十分て、いや十分って…明らかに長いだろ。ちょい待て、アレ?吐きそうなんだけど。え、吐いちゃうかも。吐いていいのか?吐いてしまいます。吐きます。塚、吐いてやる。ハイ、三秒まえー。さーん、にーい、いーっだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」





………ア●トニ●猪木さんではありません。


雪が最後の“一”を言う途中、背中を地面らしき物に強打したのだ



先程の叫びは、強打による悲鳴と言う事になる



つまり、やっと地面に無事着地………とは言えない状況だが着く事が出来たのである。



浮游感から脱け出せ、地面に留まる事が出来たって事で、良しとしよう。