沖「そんな事より、考え事って何を考えていたのですか?」


沖田は思い出した様に言いながら首を傾げる


雪「……総司には関係の無い事だ。お前が気にする必要性は無い」

雪はそう言い切ると“フンッ”とそっぽを向き、逃げる様に歩く



沖「えぇー!関係無くても教えて下さいよ。気になります」



雪「しつこい、黙れドS。聞いたって何の得にもならない」



歩く雪を追いかけ、粘る沖田を避けながら雪は言い流す




沖「教えて下さいよ」

雪「断る」



沖「土方さんを騙し甘味を奢らせる作戦の時協力してあげたじゃありませんか」


雪「その借りはお土産の団子で返した。それに協力って言っても完璧脇役だったろ、そう活躍もしてない」



沖「わっ、雪酷いです」


雪「私は正論だ」




こうした言い合いが暫く続き、雪は何とか沖田をはぐらかす事に成功した


成功のキーワードは“甘味”である。