雪はそう言い捨てると、掴まれていた手首を振りほどき身を翻して去って行く
土「あっ!おい、雪!」
土方が呼ぶも、振り返えらない
そんな時、沖田が欠伸をしながら言った
沖「一君、私もう土方さんの痴話喧嘩見るの飽きましたよ。お腹も空きました、一緒に甘味食べません?棚に饅頭隠して置いたんですよ~」
斉「さっき飯食ったばかりだろう……俺はいらん」
沖「え~」
この修羅場に何とも呑気な話し……沖田の神経は図太い。と沖田以外はしみじみ思ったであろう
だが…………一名違う奴が居た
土「甘味処連れて行ってやるから!」
土方は何とか雪を言い止めようと、やけくそで会話の内容に出ていた“甘味”を出した
土「……(こんなんで、雪が止まる訳ねぇだろ……。どうにか止めようと、つい適当に言っちまった…)」
土方は“結局、今日も駄目なのか……”と落胆していた
が、歩いていた雪はピタッと歩みを止めた


