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雪「……っん 」




…………あれ?


確か……トラックとぶつかったはずなんだけど…………

痛くない…………
……あれ?




雪「……ここっ どこ?」




目を開けるとそこには…………


古い建物、全てが平屋

道行く人、みんな着物

腰に刀を挿している人もいる…………



あきらかにさっきまでとは違う、日本史の教科書で見たような風景…………


なにこれ?…………時代劇の撮影か何か?

しかしカメラはない…………



雪「……まさかタイムスリップでもした……?」


冗談半分で呟いてみる


まずは、冷静になってそこら辺の人に尋ねる


雪「すみません、つかぬことをお聞きしますが今は、何年ですか?そして此処はどこですか?」


そこら辺の人「変な子だねぇ 文久3年で此処は京だよ」


文久3年…………



雪「すみません、ありがとうございます 」




お礼をして足を進めた


しばらくすると川沿いに着いた



雪「……ふぅ、文久3年か……150年前に来てしまったか…」


…本当にこんな事があるのだろうか


自分の身に起きたことはとても信じがたいことだ


しかし、ここが夢の中だとも思えない


取り合えず、この状況を受けとめて、考えを進めよう


……しかし、なんの原因でタイムスリップしたのか



でも…、元の時代に未練など持ち合わせていない……



あぁ、もうどうでもいいや……


しかし…、行く所ないし、このまま野垂れ死ぬのか……



別にいいか……生きてても意味や価値などない……


生きる糧など、等の昔に失った。