周りはこの“斉藤一大事件”を腰を低くし、瞬きを惜しみ見守っている


道場に緊張の重い空気がのしかかる…


皆、斉藤と雪に注目し雪の返事を鼓動を急がせ待ち構えていた………



暫く静かになり、漸く雪が発した言葉は…………




雪「ヤダ」



の一言だった…………


周りも当然、驚き声も出ない



雪「ヤダ。疲れたし、何か周りの空気重いし。うん、すみませんがタルイので又にして下さい斉藤さん」



斉「………そうか、分かった。だが……いつか、必ず試合してくれ」



雪「了ー解。それでは、私は終わる事にします。ありがとーございました」



雪はそう言い捨てると道場から自室へと足を進めたのであった……


斉「……俺も終わる……」



斉藤までもがマイペースに出て行った……



この二人のマイペースウェイは、何処までも果てしないのであった……