一方土方は固まっていた……


驚きが隠せないのだ。雪がこれ程まで自分達の事を思ってくれていたとは考えていなかったからだ……


しかし、驚きと共に温かい気持ちも土方の中に生まれた


雪を仲間だと再確認出来た嬉しさ……
雪の思いの強さや真っ直ぐな目に…力強く輝いく光を感じ、何故か頬が緩むのであった




土「……ああ、お前は俺達の仲間だ。此処に……壬生浪士組に居ろ」




雪「……むっ…。言われなくても此処に居る。大切な人達を私が守って見せる」




土「ふっ……やってみろ」



二人はお互いを認め合うかの様に不敵に微笑み、どちらからともなく…………拳を軽くぶつけた………




雪・土「上等だ馬鹿野郎」






雪は誰にも聞こえない音量で呟いた


雪「……陸抖。見ててくれ、私の生きざまを……」