【完】優しい彼の温もりに包まれて

すると目から涙が流れていた


怖い夢でも見てるのか?


俺は瑠夏の横に行き涙を拭い頭を撫でてみた


撫でるとちょっとだけ笑みが浮かんだような感じがした


……良かった。


「お兄ちゃん、寝れない」


目を擦りながらやって来た沙穂


「来い」


俺は沙穂を抱き上げ寝かしつける


瑠夏が居ると分かって安心したのかすぐ眠りについた


沙穂を部屋に連れて行く


普段は離れない沙穂が瑠夏が居ると分かったからか離れてくれた


起こさないようにゆっくりドアを閉め自分の部屋に戻る


「瑠夏、どした?」


部屋に戻ると寝てそんなに経ってない瑠夏が起きていた


「ごめんね…」


「気にすんな。明日も学校なんだから寝ような?」


瑠夏は落ち着いたのか俺に抱き着いたまま眠ってしまった


明日も学校だから俺も眠りについた