【完】優しい彼の温もりに包まれて

話し終えた瑠夏は今にも泣きそうだった


でも、必死に堪えている


「泣きたいんなら泣け。このまま離れないでいるから」


俺は瑠夏を抱きしめていた


それで安心したのかひたすら泣き続けていた


安心させるように瑠花が落ち着くまで頭を撫で続けた


しばらくすると泣き疲れたのか眠ってしまっていた


~♪~♪~♪~


さっきから何度も鳴り続ける携帯電話


多分、瑠夏のだろう


着信・山岸忠弘


瑠夏の親父さんかな?


あまりにも鳴り続けるので瑠夏には申し訳ないが出てみることにした


「はい」


「お前誰だ?瑠夏じゃないよな」


俺が出た影響かちょっと声のトーンが低い気がする


「俺、瑠夏さんと同じ学校なんです。」


「そうか。瑠夏は何処に居る?」


俺、怪しい奴だと思われてるかも…