【完】優しい彼の温もりに包まれて

「それだけ瑠夏のことを想ってるのよ。あの子、あぁ見えて一途だからね」

光莉さんはちゃんと理解してる


丈瑠の性格を…。


「さっ、丈瑠を待たせたら怒られるから今日はここまでね」


“また、ゆっくりお話しましょ”と笑顔で言ってくれた


その言葉を聞いて温かい気持ちになった


「丈瑠、お待たせ」


「遅い。待ちくたびれた」


案の定、機嫌が悪い


「そんなに機嫌悪くしないの。夜ご飯のおかず詰めてたら時間かかったのよ」


「そうなんだ。ありがとう」


機嫌が悪くてもキッチリお礼を言う丈瑠


「じゃあ、また来ますね」


あたし達はお辞儀をして光莉さんと別れる


「瑠夏?」


「ん…?何?」


「これからもずっと一緒な。俺から離れんなよ」


丈瑠は耳元で甘く囁いた


健斗達には聞こえないみたい