【完】優しい彼の温もりに包まれて

「熱は?計ったんだろ?」


「なかったよ…」


「そうか。片付けてくるな?大人しく寝とけ」


「早く戻って来てね」


瑠夏は未だに1人にすると不安になるらしく必ず“早く戻って来てね”と言う


俺は急いで片付けて瑠夏のところへ戻る


瑠夏は椅子に座っていた


寝とけって言ったのに…


「丈瑠が居ないと眠れない」


可愛いこと言いやがって。


そんなこと言われたら嬉しくなるじゃねぇか…


「ほら、おいで」


俺はベッドに寝転がり瑠夏を呼ぶ


ニコッと笑って嬉しそうに近寄って来るのは高校時代から変わってないな


それも瑠夏の可愛いところだけど…


「久しぶりにこうやって抱きしめてもらった気がする。やっぱり丈瑠は温かいから落ち着く」


俺の胸に顔を埋めて呟く