【完】優しい彼の温もりに包まれて

「沙穂が言ってるから遠慮しなくて良いぞ」


そう言われると…


「お邪魔して良いの?」


沙穂ちゃんに聞くと大きく頷いた


「じゃあ、お邪魔しようかな?何処に行こうか困ってたの」


「やっぱりな…。瑠夏の強がり」


ハハッと笑ってごまかした


「お姉ちゃん、抱っこ」


「荷物は持ってやるから沙穂抱いてくれるか?」


あたしが“おいで?”というと喜んで飛び付いてきた


「沙穂って初対面の人には寄って行かないのに…瑠夏は安心するんだろうな」


と感心してる丈瑠君


しばらくすると沙穂ちゃんが大人しくなった


「寝たみたいだな。」


「そうだね…ねぇ、本当に良かったの?こんな遅くに…」


「大丈夫だって。気にすんな。俺ん家すぐ近くだから」


頭をポンポンと撫でられる