【完】優しい彼の温もりに包まれて

「瑠夏、ちょっとそこ座ってな。母さんのとこ行ってくる」


「ごめんね。お願いします」


俺は2人分の荷物を持ち健斗と愛花を連れて行く


「ママぁ…いやぁ」


愛花は瑠夏から離れるの嫌なんだよな


「母さん、居る?」


「丈瑠、どうしたの?健斗達連れて来ちゃって。瑠夏は?」


健斗が産まれてからというものの“瑠夏ちゃん”と呼んでいた母さん達が“瑠夏”と呼ぶようになっていた


「体調崩してるみたいだから見といてくれない?」


風邪が移ったら大変だからな。


「そういうことなら構わないわよ。2人の着替えはあるしね」


母さんが近くにいて助かった


「多分、疲れが出たんだと思う。」


子供の面倒も見なきゃいけないし家事もバイトも勉強もしなきゃいけない


でも、それが気付かないうちに負担になっていたんだろう