【完】優しい彼の温もりに包まれて

「関係ないじゃん。離してよ」


振りほどこうとしたけど男の人の力には敵いもしない


「何かあったから此処に居るんだろ?」


「まぁね…てか、名前教えてよ」


「小野寺丈瑠。よろしくな」


小野寺丈瑠君か…


「丈瑠君、帰ったら?あたしはどうにかして時間潰すから。3日くらいどうにかなるしね」


あたしは素っ気なく返した


「なんなら家にくれば?母さんはすぐに許可してくれると思うから」


何でそうなるのー?


「えっ?良いよ。悪いから」


あたしは断ろうとしたが丈瑠君はあたしの荷物を持っていた


「無理すんな…話しは聞いてやるから」


あたしが何かあったの感づいたみたいだね…


「お姉ちゃん、沙穂ん家おいで」


沙穂ちゃんは制服の裾を掴んでいた