【完】優しい彼の温もりに包まれて

「丈瑠ってば!!何処行くの?」


ピタッと立ち止まりあたしを抱きしめて囁く


「水族館行こっか?」


「えっ?」


「せっかくだから楽しもう。バイト再開したし瑠夏も時間無くなるから」


やっぱり優しいんだね


嬉しくて泣きそう


「瑠夏、泣くなよ…」


丈瑠はあたしの涙を拭ってくれた


「嬉しいんだもん。仕方ないじゃん」


「はいはい。行こうな」


あたし達はバスに乗り近くの水族館へ向かう


「なんで水族館なんだ?」


バスから降り徒歩で水族館へ向かってる途中、丈瑠が聞いて来た


「あたしね…小さい頃に1回だけしか行ったことなくて…。行ってみたかったの」


遊園地だってほとんど行ったことがない。


まぁ、絶叫系苦手なんだけどさ…