【完】優しい彼の温もりに包まれて

「いろいろとあるんですよ」


「そっか。葉月高校なんだよね?実は俺も葉月高校の卒業生なんだ」


「そうなんですか?」


「うん。制服見た途端、懐かしくなってさ。あっ、俺、末岡郁弥。よろしく」


末岡郁弥(スエオカフミヤ)さん


それから末岡さんと他愛のない話しをしてバスを降りた


「気をつけるんだよ」


あたしが降りる頃にはほんの数人しか乗っていなかった


さて、公園に行こうかな


…にしても末岡さん若い人だったな。


お兄ちゃんみたいだった


美春が言ってた公園はこの近くらしいんだけどな


トボトボ歩いていると小さな公園に着いた


……此処かな?


あたしは電灯の近くにある小さなベンチに腰掛ける


そして荷物を近くに置く


…重たかったぁ。