【完】優しい彼の温もりに包まれて

「離さねぇし。てか、離せないな」


「全く…。丈瑠君も瑠夏には優しいからねー。他の女の子にも優しくすれば良いのに…」


「瑠夏以外無理」


捺稀の問い掛けに即答した丈瑠


“瑠夏以外無理”って言ってくれて嬉しい


「良かったね。愛されてる。丈瑠君、授業戻るよ。今西先生来るからあたし達は行かなきゃ。」


「瑠夏、体調は?」


荷物を持った今西先生が戻って来た


「まだキツいですけどね。丈瑠と捺稀が来てくれてだいぶ楽になりました」


「そう。良かったわ。2人とも授業始まるから早く戻りなさいよ」


今西先生の一言で片付けをする丈瑠


「じゃあ、また終わったら迎えに来るな。バイト先まで一緒に帰ろう」


2人ともあたしの頭を撫でて戻って行った