【完】優しい彼の温もりに包まれて

「帰って来たら時間作るから待ってろ。少し勉強した後な?」


あたしが甘えたいのを見抜いて時間を作ってくれる


「それでも良い。丈瑠と一緒に居られるなら…」


あたしは起き上がり座ろうとしたが…


「体調良くないんだろ?」


と言って丈瑠に止められた


「無理はするな。キツいのは瑠夏なんだから…」


「でも…。」


「帰ったら思いっきり甘えて良いから今は我慢しな」


やっぱり分かってるんだ


お正月に丈瑠に言われた言葉


“高校卒業したら結婚しようか?俺は瑠夏の傍に居る。一緒に幸せになろうな?”


っていう言葉が今でも頭から離れないんだ


それだけ嬉しかったの。


この人となら幸せになれると思った


初めからありのままのあたしを見てくれてずっと傍に居てくれる人


だから、あたしもありのままの丈瑠を見てあげようと思ったんだ