【完】優しい彼の温もりに包まれて

「瑠夏、寝たの?」


お茶を運んでくれたツキ子さんが聞く


「あっ、はい…。過去の話をしてくれたのは良いんですけど…大泣きだったんですよ。だから泣き疲れて寝てしまいました」


「話したのね…丈瑠君。貴方、瑠夏のこと支えられる?」


「はい。今までに何回か別れたことありますけど今度は何があっても離れません。俺が瑠夏を必要としてますから」


瑠夏が居なかったら笑えない


楽しいことでも楽しいと思えない


それだけ俺の中で瑠夏の存在が大きいんだな


「貴方の意志は固いようね。これで安心出来るわ。世蓮、準備手伝ってくれる?」


「うん。分かった。丈瑠君、瑠夏のこと頼んだよ」


俺は小さく頷き世蓮達が居なくなるまで見届けた


俺は此処から動きたくなくてそのまま座っていた