【完】優しい彼の温もりに包まれて

不安になりながら荷物を纏めて椅子に座って橋村さんが来るのを待った


「ごめん、待たせたね」


お店の制服から私服に着替えた橋村さんがやって来た


あたしが不安なのに気付いたのかポンポンと頭を撫でた


「さっ、行こうか」



荷物を持ち車へと乗り込む


橋村さんは家の場所を知ってるから遅くなると送ってくれるんだ


「はい、着いたよ」


「ありがとうございました」


「いいえ。また明日ね」


それだけ告げると車は走り出した


「ただいま」


靴を並べ部屋に行こうとしたその時…


「瑠夏!!あんたこんな遅くまで何処に行ってたの?」


お怒り気味のお母さんが出て来た


「別に何処だって良いじゃん」


まだ8時だよ?


お母さんはこういうのにうるさい