【完】優しい彼の温もりに包まれて

「世蓮お姉ちゃんと蓮歩お兄ちゃん、おじさん、おばあちゃん、おじいちゃん、愛美先生から貰ったよ」


沙穂ちゃんが渡したのはお年玉


皆、沙穂ちゃんの分まで用意してたんだね


「ちゃんと皆にお礼言ったか?」


「うん!!言ったよ。お姉ちゃん、抱っこして」


あたしは沙穂ちゃんを抱き上げた


「ほら、瑠夏は大変なんだから降りろ」


「嫌だっ!!お兄ちゃんばっかりお姉ちゃんと一緒に居てズルいもん」


沙穂ちゃんは更に強く抱き着いた


「丈瑠…無理矢理離したらダメだよ?たまには沙穂ちゃんも抱っこしてあげなきゃね」


あたしがいうと丈瑠は沙穂ちゃんから離れてくれた


「沙穂ちゃんって本当に瑠夏のこと好きなんだね。」


沙穂ちゃんは世蓮の問い掛けに笑顔で頷いた