【完】優しい彼の温もりに包まれて

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誰かに撫でられてる気がしてゆっくりと目を開ける


泣いたまま寝てたのか…


「起きた?」


「ずっと傍に居てくれたの?」


「あぁ、瑠夏が落ち着くまでは傍に居たかったから」


と言って優しく微笑んでくれる


「ご飯食べる?瑠夏が寝てる間にツキ子さんが持ってきてくれたけど…」

“食べたくない”って言
ったら丈瑠に怒られそう


「少しだけ食べる…」


丈瑠は起き上がり何処かへ行こうとする


嫌!!怖い…行かないで。


あたしはサッと起き上がり丈瑠の大きな背中に抱き着く


「どうした…?」


「不安になるから離れないで…1人にしないで」


「大丈夫。瑠夏を1人になんてしない。」


クルッと態勢を変えあたしを抱きしめてくれた


丈瑠に抱きしめられるだけで不安も消えるような気がした