【完】優しい彼の温もりに包まれて

「丈瑠!!おばあちゃん!!」


荷物を置いた瑠夏が戻って来た


「瑠夏、丈瑠君を瑠夏の部屋に案内した後、ちょっと手伝ってくれる?」


「うん!!分かった」


「体調は大丈夫なのか?」


心配だから聞いてみる


「さっき少し寝たから大丈夫だよ」


「無理はするなよ」


ポンポンと瑠夏の頭を撫でる


「瑠夏が出来るだけで良いからね。裏庭に来てくれるかい?」


ツキ子さんはそれだけ告げると微笑んで行ってしまった


「少しは緊張解れた?」


「なんだ…。気付いてたんだな」


「当たり前じゃん。あたしだって少しは丈瑠のこと理解しようって必死なんだよ?」


瑠夏も母さんと一緒で観察力あるからな


たまに気を抜けない時があるんだ