【完】優しい彼の温もりに包まれて

「さっ、行くか。皆勢揃いのはずだから。」


忠弘さんは缶コーヒーを一口飲み運転を再開した


瑠夏はというと俺によっ掛かって来た


これは瑠夏の体調があまり良くない証拠


最近は更にどんなときに体調が良くないのか分かるようになってきた


沙穂は疲れたのか眠っている


そのうち瑠夏も眠っていた


結構、遠いんだな


「さっ、着いたぞ」


忠弘さんは運転して疲れているようだった


着いた先は山の中


そこに大きな家が3件ほど並んで建っている


「瑠夏、沙穂。起きろ」


起こすのは可哀相だけど起こさないとな。


「…ん?着いた?」


まだ眠たそうな2人


「沙穂、おいで」


忠弘さんは沙穂を背負ってくれた


人見知りの沙穂のことを考えてくれたのだろう