「おじちゃん、おはよ。」


お父さんに懐いている沙穂ちゃんは近寄って行った


「沙穂、おはよ」


お父さんはいつの間にか“沙穂”と呼ぶようになっていた


もちろん丈瑠のことも“丈瑠君”じゃなくて“丈瑠”と…


それだけお父さんが2人を気に入った証拠だよね


あたしとしては嬉しいな


「お母さんは?」


「実頼は先に連れてったよ。さっ、母さんも父さんも瑠夏に会うのを楽しみにしてるから行こうか」


「うん。世蓮達も来てるんだよね?」


「あぁ、世蓮も蓮歩も来てるよ」


2人に会うのは久しぶりだなぁ。


お盆以来だからなんか緊張する


ましてや丈瑠まで一緒なんだもん


「瑠夏、荷物はこれだけ?」


「うん。ありがと」


丈瑠は荷物を車へと運んでくれた