【完】優しい彼の温もりに包まれて

「うん。お兄ちゃんとお姉ちゃんが居れば大丈夫だよ」


「そっか。分かった」


お父さんは笑顔で沙穂ちゃんの頭を撫でる


「忠弘さん。すみませんね。沙穂まで…」


「良いんですよ。丈瑠君と沙穂ちゃんが居た方が瑠夏の気も紛れるでしょうからね」


お父さんは沙穂ちゃんを抱き上げた


「面倒は私達でみます。お2人でゆっくりして来て下さい。娘がお世話になってばっかりなので…」


お父さんが子供好きな人で良かった


「おじちゃん、ありがとう」


「いいえ。瑠夏、沙穂ちゃんはお前の妹のようなもんだろ?」


「うん。そうだね」


「良かったな。丈瑠君、こんな娘だけどよろしく頼むよ?」


「はい。分かりました」


「じゃあ、帰るから」


そう言って沙穂ちゃんを降ろし頭を撫でて帰って行った