【完】優しい彼の温もりに包まれて

「あたしだって丈瑠と出会ってなかったらこんなに笑ってない」


あたしの発言に驚きを隠せないようだった


「あたしね…お母さんと仲悪くてさ。喧嘩するたびに叩かれて…本当は辛くて誰かに頼りたいのに頼れる相手が居なくて1人淋しく泣いてた」


あたしも過去の出来事を話そう


圭輔君なら分かってくれるような気がする


「でもね、丈瑠に出会ってからありのままの自分を受け入れてくれる人が出来て嬉しかったんだ」


本当はありのままのあたしを見て欲しかっただけなの…。


だけど、周りは偽ったあたししか見てくれない


「いつも、甘えてばっかりで迷惑掛けてばっかりなんだけど初めて本気で好きになった人なんだ」


「やっぱり2人とも似てるんだな」


なんだか感心している圭輔君