【完】優しい彼の温もりに包まれて

「俺は瑠夏に好かれてればそれで良い。瑠夏はこんな俺でも受け入れてくれた」


あたしは黙って2人の言い争う会話を聞こうと心掛けた


でも、やっぱり我慢出来なくて丈瑠から離れた


「瑠夏?」


「あたしが居なくなればこんな事にはならないよね?」


「お前…」


「本当は分かってた。こうなること。丈瑠、ごめんね?」


「お願いだから止めろ!!」


必死に止めようとする丈瑠を無視して背を向け歩き出す


「瑠夏…!!それ以上、先に進むな」


丈瑠はあたしを後ろから抱きしめる


「お願いだから離して?あたしこの場にいたらいけないんだよ」


「絶対、離さないから」


丈瑠はあたしが逃げないように更に強く抱きしめた


「何で?なんで、いつも瑠夏ばっかり幸せなの?」


遠くで叫ぶ咲那