知られたくなくて隠してるんだけどな


とは言っても圭輔と捺稀は気付いてるだろう


瑠夏は泣き疲れたのかいつの間にか眠っていた


きっと誰かに甘えたかったんだな


表情が落ち着いてるから…


風邪を引かないように俺のブレザーを掛けてあげた


今は春でも肌寒かったりする


俺まで眠くなって来たけど今日は寝ない


瑠夏が心配だから。


良く見てみると涙を流していた


変な夢でもみてるのか?


俺はその涙を拭ってやった


「…ん?」


ゆっくりと目を開いた瑠夏。


「起きたか?」


俺の声に気付き目を見開いた


「あたし、寝てた?」


「あぁ、気持ち良さそうに寝てたからそのまま寝かせといた」


「そうなんだ…ありがと」


ちゃんとお礼を言ってくれて嬉しくなった